10/10/2014
朝だ。
おかしい、いつもと何かが違う。
外がやたらと明るい。
時計を見ると日常とは違う数字を指していた。
遅刻である。
プラジルという国は時間にルーズである。
授業も誰が遅刻しても正々堂々と、すいませんの一言もなく入って来る。
教師もそれを一切指摘しないし、その教師ですら平気で遅刻する。
なめられてはいけない。
私も飄々といつも通り扉を開け「やあ、みなさん」という感じで席に座るのだ。
扉を開けた瞬間
「ホントすいません、時差ボケが大変ヒドくて全然眠れなくてですね、」
と全力の嘘で謝罪会見して席についた。
あき竹城は元気に復帰していた。
授業の途中で言語というものの奥深さの話になり、
ブラジル人である彼女もまた未だポルトガル語を学習していると言う。
言語の学習に終わりはないと言う。
昨日、20年近く米国に住んでいる姉も同じ事を言っていた。
最近よく会話、言葉、文字の持つ可能性というものを
考えていた私の魂は奮えた。
感涙を受けた私は授業後、あき竹城に積極的に質問をする。
黒板に書いてあった言葉で辞書に載っていない単語がある。
「先生、Cleide(クレイヂ)という単語が辞書にも載ってません。どういう意味ですか」
と質問すると
「そりゃあたしの名前だよ」
と呆れ顔で叱咤激励された。
恐怖を感じたので彼女をクレイジー竹城と改名する事にした。
今日は日本でいう「こどもの日」らしい。
正確には2日後の日曜日なのだが
それにちなんで違うクラスの生徒も交えてレクリエーションをお昼に行う。
ゲームに勝利すると菓子をもらえる。
私は棒の付いたキャンディが大変好きなのだ。
これを頂いて歓喜する自分を可愛らしく感じる。
ベラが今日は補講なしでも良いか、と尋ねて来る。
特に支障もないので、彼女にとっては良い返事をしたが何であろうか。
デートであろうか、いやあんな女に男性が寄り付くはずがない。
いや、私の呪いが早くにも届いて
大層離れ目の男性が言いよってきたのかもしれない。
もしくは思いっきりしゃくれた男性に言いよられて良い気になっているのかもしれない。
帰宅してはギターとポルトガル語の勉強をして眠りにつく。
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